僕がまだクズだった頃、負けが続いて財布にお金がなくなると、ATMに直行してお金を下ろして、また当たり前のように馬券を買っては負けていました。本当に湯水の如くお金を使っていました。
僕には忘れられない記憶があります。当時僕の銀行口座にには500万円以上の預金がありましたが、毎週のように馬券を負けては買いの繰り返しだったので、資金が底をつくのも時間の問題でした。そんな事など全く眼中になく馬券を買い続けていました。
案の定、運命の日がやってきました。その日も負けが続き今日もダメかと思っていた時、幸運にもその日の最終レースで穴馬を見つける事が出来ました。(この時、既にオッズを使って穴馬を探す方法で馬券を買っていたが、自分の決めたルールは全く守らず、ただ感情の赴くままに好きなように買っていました。)僕は興奮気味にATMに走りました。いざお金を下そうと暗証番号を打つと、このカードはお取り扱いできませんと言うエラーメッセージが出るではありませんか、何度やっても機械を変えても同じ、僕はとても焦り出して、心臓がバクバクしてきました。少し気を落ち着かせて、残高紹介を見てみました。僕は一瞬で凍りつきました。僕の目に飛び込んできたのは、残高2000円という数字、僕は思わず二度見してしまいました。状況を理解するのに少し時間がかかりました。我に帰り僕は愕然としました。頭がパニックになり、血の気がひいて手が震えてきたことをよく覚えています。しばらく僕は、放心状態でした。この事実を受け入れるのに少し時間がかかりました。僕にとってはとても衝撃的なことでした。500万円以上あった預金が、2000円しかないこの衝撃の事実、このことは本当に受け入れがたい事実でした。当時は、単複を10万単位で馬券を買っていました。なので購入金額も高額でした。このレースは、20万円分買うつもりでした。
もう資金が底をついてしまったため、馬券を購入することはできません、この受け入れがたい事実は受け入れるしかありません。メンタル的にかなり厳しいです。さらにこの後、とどめを刺すかのように衝撃の事実を受け入れなければなりませんでした。僕が買おうとしていた馬が、ブッチギリの1着でゴールしたではありませんか、これには正直参りました。この時ほど自分を恨んだことはありません。正直本当に悔しかった!この馬の配当は買っていれば、100万円を超えていた事はハッキリ覚えています。
毎週10万円単位で馬券を買っていれば500万円位あっという間になくなってしまう事ぐらい小学生でもわかるようなことが、自分には全くわかっていませんでした。お金がないと馬券は買えないということに初めて気づきました。これは当たり前のことですが、普段何も考えずに思考停止していると誰でも陥りがちなことではないでしょうか、これは肝に銘じておかなければならないだと思いました。僕は、いかにメンタルを整えることが大切なことなのかを学びました。
競馬は自己責任で資金管理は滞りなく、計画的にやりましょう。